Jintrick.netagenda2008年06月アーカイブ → 2008年06月30日

ページ最上(下)部へのスクロールとマウスジェスチャ

先日Firefox3 を使ってみた感想2 (agenda)においてページ最上部、最下部へのスクロールはどうしてもマウスジェスチャでなければ駄目だと書いた件について、はてなブックマークのコメントにて最上部・最下部へのスクロールはHome/Endキーではいけませんかと書かれていたので少し補足。

理由としては第一に、マウスジェスチャとして行なうべき操作であるということ。これについてはコンテクストメニューの役割 (agenda)の最後の段落を参照されたい。しかしこれだけでは、Home/Endキーだけでは不十分と言う理由にはならない。

第二に、私が並行閲覧を多用するということ。複数のハイパーテキストを複数のウィンドウで同時に参照している状態で、特定の一つのウィンドウでこの「ページ最上(下)部へのスクロール」を行なうとき、キーボード経由だと二つのステップが必要になる。私のWindows Vistaであれば、Alt + Tabでアクティブにした後、Home/Endキーだ。しかしマウスジェスチャの場合、その目的のウィンドウでジェスチャを行なえばよいだけなので、一発で行なえる。しかもこれは単にステップが減ったというだけではない。Alt + TabやWindowsキー + Tabでアクティブなウィンドウを変更する際には、サムネイルやタイトルの一覧から選ばねばならない。しかし既に並行閲覧している状態なのだから、既に私は目的のウィンドウを目で見て選択できる状態になっているわけだ。

キーボードによるショートカットを使いこなせれば全てにおいてポインティングデバイスより優位かといえば、そうでもない。

もう一つ理由、というか狙いがある。それは世の中から「ページ最上部へ移動」「Topへ」等々の馬鹿げた内部リンクを根絶したいのだ。そのためには、閲覧者が自分のブラウザ(またはOS)の極めて基本的な機能として、末端へのスクロールを簡単に行なえる事実と、その認知が必要だ。キーボードではライトユーザーの理解を得られまい。かくいう私だって去年はライトユーザーだったからよく分かるが、キーボードによる操作は覚えていられない。


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公開: 2008年06月30日
カテゴリ: ブラウジング ,ユーザビリティ