Jintrick.netagenda2008年11月アーカイブ → 2008年11月25日

代替テキストで悩む瞬間

なんとなく面白そうだが、実際無縁な話だなと思った。

私の場合代替テキストを空にすべきか考える事例そのものが少ないような。覚えているのは自分を紹介する文書で、顔写真を使ったときくらいか。このときは久しぶりに代替テキストをどうしようか考えたが、適切なものが頭に浮かばなかったので空にした。別に気持ち悪くもなんともない。

画像を利用できないシチュエーションを想像して、情報の伝達に支障が出るなら、そこをテキストで補う。想像力がないなら、画像を非表示にしてみて、文書を(「眺める」のではなく)きちんと読んでみる。それでちゃんと伝わるならカラでも何でもいいだろう。

良く考えてみると、問題は空では補えなかったり、そもそもテキストでは補えなかったりする事例なんだよ。意味不明で無関係な子供の写真など一々問題視すべきではないよ。

何かについて文章で詳細に説明をしたとする。そして、そのさらなる理解を補助する目的で参考画像を挿入し、その参照を促す文章が参考画像とリンクしているとする。さて代替テキストはどうするんだ? 私はこういう事例結構あるぞ良く考えてみると。特に論文で画像を用いるのは絶対にこのパターンだ。すでに詳細な説明は文章で済ましてあるので、画像の代替テキストにもう一回詳細な説明を入れるのは冗長以外の何物でもあるまい。longdesc属性も同様だ。言い換えると、文章では伝え切れなかったプラスアルファを表現するために画像を用いたわけだから、適切な代替テキストなどあろうはずがない。そう考えると空が適切なのかもしれない。しかし、その画像の参照を促す文章があることを思い出してくれ。画像を利用できないユーザが、参照を促されたオブジェクトから何の情報も得られないと知ったとき、非常に残念に思うのではないだろうか。

これを解決するためには、画像を利用できる「media」とできない「media」でスタイルシートを別々に用意し、参照を促す文章の部分の表示非表示を切り替えるしかないのではないか。だがそこまで面倒なことをする製作者はいないよな。もっとも、伝えるべきものは伝えているのだから、残念でもなんでもいいやと割り切ってもいいと思う。完璧主義みたいなのは勘弁願いたいものだ。


まったく関係ない話でアレだけど、完璧主義で思い出したので書いておく。先日www.jintrick.netを抹消した。リダイレクトとか面倒くさいんだもの。理想は理想。完璧に理想を追求するなんて堅苦しいのは勘弁願いたい。でも迷惑を被っている人がいたら、本当に申し訳ないとしか言いようがないけど。


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公開: 2008年11月25日
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