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顔文字に関する考察

良い「顔文字否定論」を見つけた。嫌味でなく。

メラビアンの法則というのによると、人と対面で会話しているときに相手に伝わる内容を100%とすると、言葉はなんとたったの7%、声の調子が38%、一番大きいのは身振り手振りや表情・雰囲気などで55%、だそうです。そのまま使ったら7%にしかならない文字の表現を、どうやって会話の調子を壊さず、しかも文字列だけ使って、わずかでも豊かにしようかという努力なわけで。(は)は、これは邪道でもなんでもないって思います。

(は)日記 (2002年2月19日) より

会話は、相手との関係を築くのが目的だ。ある瞬間、特定の相手がいるとき、会話は成立する。しかし、時間を超え、特定の相手が存在しないのに会話をしようとするのは気違い。

つまり、正にその瞬間、誰か特定の人との関係を築こうとしている人が多いのだろう。そういう場合に、顔文字は有用であると思われる。チャットや掲示板、相互言及型のウェブ日記には向いている。

しかし、内容を伝えたい、あるいは残したい、と考える時、顔文字が紛れ込んでいると、そのメラビアンの法則を文章にも当てはめるとするならば、言葉はたったの7%しか伝わらないということになってしまう。それでは困る。

この「法則」の話は、優れて参考になった。顔文字は無論、奇妙な雰囲気を作り上げ文書に紛れ込ませることの愚を、思い知らされた。つまり「雰囲気」は非常に伝わりやすいということ。実体験から私もそう思う。しかし私が伝えたいのは「雰囲気」ではない。そういうものに大切な「内容」が奪われてしまってはかなわない。

雰囲気は伝わりやすいのだから、ここぞという時に、内容に密接に結び付いた形で利用するのが良いのだろう。顔文字は、内容と直結することは無いから、やはり私はコンテンツで顔文字は使わないだろう。

「内容に密接に結び付いた雰囲気」を作るには何を用いるか。

言葉以外無いではないか。


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公開: 2002年02月24日
カテゴリ: misc