ジョージ・オーウェル『オーウェル評論集』の311頁、それぞれどこの見方をするかを決め、そのあとで初めて自分の立場の根拠になると思われる主張を探しにかかるのだ。
の箇所が、紙面が凹む勢いで強調されていた。
自分の態度があまりに見事に言い当てられていたため、怒りでボールペンに力が入ったのだと思われるが、それでも尚、現在このような態度は拭いきれていない。(私はこれを、ナショナリスト特有の問題と捉えなかった。政治学とは逸脱しまくって、試験ではBという評価をもらってしまったが、私は今でも当時27才だった、あのたどたどしい口調の非常勤講師を尊敬している。)
親友の間違った態度を否定された時、真っ先にその否定を覆す根拠を探しにかかる態度は、どうしても改めることが出来ない。そのあたりの自己矛盾が、私の嫌悪の原点になっている気がしてならない。