文書指向ウェブデザイン

文書指向のウェブデザインとは、文字通り、文書を重視したウェブデザインのことで、次の二つのアプローチと比べてみると違いが明らかになる。

どちらも公開される「文書」以外の、不確定のパラメータを考慮に入れている。一方、文書指向ウェブデザインは公開される文書自身を中心に考案されるもので、文書の存在と存続を目的化する。

文書指向ウェブデザインを正しく理解するには、ウェブデザインとは何かについて理解を得ていなければならない。互換性の追及過程、及びリンクの表現過程、それがウェブデザインであり、より具体的にはそれぞれの過程において浮上する二つの対立軸の最適点を選択する行為である。その最適点を決定付ける要因は様々で、かつ流動的でトレンドが存在する。それゆえ固定的な要因、即ち文書より発生する要因のみに焦点を当てて論じよう、というのが文書指向ウェブデザインである。

閲覧者側の視点で考えると、「馴れ合い」によるリンクは信用なりません。制作者同士の付き合いで生じたリンクは、大抵の場合誉め言葉で飾られ、リンク先の評価が歪められているからです。閲覧者にとっては、制作者同士の関係ではなく、文書と文書の関係こそが重要です。

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Published: 2003-10-14, on Personnel ,Updated: 2007-09-28