Jintrick.netagenda2008年09月アーカイブ → 2008年09月22日

position:fixed大嫌い

「ウェブアプリケーションのGUI以外にposition:fixedを使わないよーに。」

ウェブログにおいて記事が主役である限り、ナビゲーションにposition:fixedを使うのはreasonableとは言い難い。馬鹿げた縦幅を持つサイトロゴ部分+ナビゲーション部分をスクロールで消して記事を読もうとしたら、そいつらがくっついてくる。こいつは本当に頭に来る。かといってそういうサイトをブラウザデフォルトのスタイルシートで閲覧すると、ナビゲーション用の画像がリストとしてズラズラならんでしまって、さらに記事に辿り着くのが面倒になるんだ。まあ仕方ないんだけど、あの「ナビゲーションバー」のどこがUL要素なんだよって言いたくなることがある。

ユーザにとってウェブログはハイパーテキストアプリケーションの一種だ。それを操作するためのグラフィカルなインターフェイスは、ブラウザのボタンなりメニューなりに集約されていて、それらはスクロールしても「くっついて」くる。これは論理的であるといえるだろう。何故ならアプリケーションを操作する上位の統一的なインターフェイスだからだ。しかしそのハイパーテキストアプリケーションを構成する単一のハイパーテキスト「ごとき」が、position:fixedなどのスタイルシートを駆使してインターフェイスもどきを作るとき、それは何を意味するのか。それは、そのウェブログが、ウェブ全体の文脈におけるハイパーテキストアプリケーションの中にあって特別な役割をもった、ウェブアプリケーションであることを主張しているということである。実態との乖離に留意のこと。

推敲していないからとてもヘンテコな文章だが、後で見返して自分で分かれば問題ないか。

追記

疑問らしきものを提示(謎)されたので補足。

World Wide Webはハイパーテキストという概念を応用した「ハイパーテキストアプリケーション」で、ブラウザはハイパーテキストアプリケーションのビューワー。当然ウェブログもハイパーテキストアプリケーション。ブラウザが何のアプリケーションかというのは色々だが、私の使っているブラウザはWindowsアプリケーション。単に定義の問題だが、typoじゃないのでよろしくというか。

日本語で「アプリケーション」と書くのやめようかなあ。応用だよ。変な意味で使っているわけじゃない。ウェブログというのはハイパーテキストの応用。こう書いたほうがいいかもな。

さてleva氏の演繹は正しい。私は以前から何度かUI否定をやっている。「ページ上部へ移動」とか「スタイルシート切り替え」とか「サイト内検索」とか、本質的にハイパーテキストインスタンスには必要のないものだから。それはブラウザの仕事だ。現実問題として、そういう当たり前の機能をブラウザ側が実装していないものだから、仕方なくやっているものだろう。


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公開: 2008年09月22日
カテゴリ: CSS