Jintrick.netagenda2007年09月アーカイブ → 2007年09月19日

タブのユーザビリティガイドラインを読んで

Tabs, Used Right: The 13 Usability Guidelines (Jakob Nielsen's Alertbox)を読んだ。 最近フォーム部品を不適切に使うな (agenda)で触れた話題が出た。タブのユーザビリティガイドラインだ。13もある。まさか今更Alertboxで取り上げられるとは。

一番目のto alternate between views within the same contextは当然というか標準の話だが、三番目のusers don't need to simultaneously see content from multiple tabs、つまり並行閲覧することがない情報についてタブのUIを使え、というのは理にかなっている。以前タブブラウザに批判的なコメントをした理由はここにある。私が観るところ、タブブラウザが流行るのは単にOSが駄目であるか、あるいはOSを使いこなしていないか、どちらかの理由による。たくさんのウェブページを開いておきたいけど、複数のウィンドウを開くとmanageしづらくなる、だからタブブラウザを選択する、というのは、明らかにウィンドウというUIを生かせていない。その原因がOSにあるかユーザーにあるかは、色々なケースがあるだろうけど。

ちょっと話題がそれるけど、私はMacでSafari使ってるときにほとんどタブを使わない。ウィンドウいっぱい開いて、Exposeする方が便利なんだもん。タブブラウザっていうのはMacからは生まれてこなかったアイデアかも知れない。閑話休題。

ウィンドウ間の論理的な繋がりが視覚化されている形が望ましいと考えているので、Max OS XのExposeがベストな解だとは思わないが、少なくともタブブラウザを使う理由が、変な制約のない環境においてreasonableではないことは明らかで、共感できる。でもやはりまだタブブラウザは要るんだよね。並行閲覧を妨げるような使い方をしない限りはウィンドウのグループ化に有用だが、しかしそれもOSの未熟の為で、将来的には全く要らなくなるだろう。

話が飛ぶけどyou can do something doesn't mean that you should.ってAjaxに関して私も割とよく主張することだ。

追記

タブブラウザが流行る理由、もう一つあったっけ。低解像度モニタだ。今流行の「固定幅デザイン」は、XGAくらいではとてもじゃないが並行閲覧できない。できないんならタブブラウザでいいというわけだ。私が昔タブブラウザを好んで使用していた理由はなんだっけ。たしか数十のウェブページを一気に開くようなサーベイを良くしていたからだ。でもそれならSleipnirのタブ機能を切ってツリーviewを使った方が圧倒的に使いやすいことに気づいて、タブブラウザに別れを告げたんだっけ。


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公開: 2007年09月19日
カテゴリ: ユーザビリティ