何か批判、評論めいたことを言うならせめてこれを読んでから。とても分かりやすい。
RSS 1.0 インスタンスをRSSリーダで読む程度のことをSemantic Webの成功例として紹介するのはおかしい。RSS 1.0 はまだ全然活用されていない。ただ潜在的な拡張能力等があるというだけだ。私の理解が間違っていなければ、計算機が意味を理解するとは、無数の語彙（例えばRDF Class、RDF Property）がschemaやontologyによって関係づけられている状態にあり、それらを使用して表現されたデータを解析して柔軟な応用が可能になることをいう。従来のXML応用言語のような、セマンティクスの硬直的な取り決めなどによるものではない。言い換えるとセマンティクスの標準化によるものではない。標準化が必要なのは、語彙と語彙の関係を明示する方法（schema、ontology）およびデータ（リソース）の表現方法（RDF）であり、語彙でもなければ当然メタデータでもない。ある程度の汎用的な語彙が標準化されていることも重要だが、これは誰でも拡張したり独自のものを作ることができる。リンク先のPrimer: Getting into RDF & Semantic Web using N3にも例が載っている。当然その場合、多くの語彙に直接、間接的に関係付けられていた方が、計算機が適切な意味を把握するのを助けるだろう。
良い実装がなかなか手に入らないから空論しかできないけれど、具体的な話がしたいところ。
確かに成功するかどうかは甚だ疑問だ。しかし、だからこそその真偽を見極める為に色々試したり遊んだり調べたりしているのに、知ろうとさえしない人が訳の分からない断定的な予測をするのは腹立たしい。しかもその断定に対して訳も分からず頷いたり同調したりしているのを見ると悲しくなる。