Jintrick.netagenda2003年01月アーカイブ → 2003年01月31日

PURLのpartial redirectと恒久的なURIについて

サイト内の全リソースに普遍的なURI(PURL (英語) )を与えるにはどうすれば良いのかを調べてみました。

リソース一つ一つにPURLを与えるには、リソースを公開するたびにPURLを貰ってくるしかないのですが、partial redirectという代替的な方法がありました。

  1. ユーザー登録が済んでいないならUser Registration Formからユーザー登録をする
  2. Partial Redirect Creation Form (英語) にアクセス
  3. IDPasswordを入力
  4. PR PURL基点となるPURLを入力
  5. Root URLリダイレクト先の基点となるURIを入力
  6. ボタンを押す

例えば基点となるPURL(PR PURL)をhttp://purl.org/jintrick/Personal/とし、リダイレクト先の基点となるURIをhttp://members.jcom.home.ne.jp/jintrick/Personal/としたなら、http://purl.org/jintrick/Personal/agenda.htmlhttp://members.jcom.home.ne.jp/jintrick/Personal/agenda.htmlに自動的にリダイレクトされることになります。

注意点

PURLとpartial redirectとの違い

ただし、partial redirectを利用したURIは、実際のリソースの存在を保証するものではなく、単なるリダイレクトなのだそうです。例えばhttp://purl.org/foo/bar/baz.htmlがpartial redirectでhttp://foo.com/bar/baz.htmlにリダイレクトされていたとします。PURLユーザーは、このhttp://purl.org/foo/bar/baz.htmlというURLを直接メンテナンスすることができません。このURLを保持したければ、実際のリソースの場所を調整するしかないわけです。これはPURLの利点の一つである「サイト構成とURIの分離」が失われていることを意味しますが、サイト構成なるものを変更しない私には無関係なので、他のPURLと同じようにpartial redirectを利用することにしました。

PURLはPR PURLに変更できない

既にPURLが存在している場合、それをPR PURLに変更することはできないようです。例えば私の場合、http://purl.org/jintrick/personnel/ というPURLを貰っていましたが、これをhttp://members.jcom.home.ne.jp/jintrick/Personal/に関連付けたPR PURLとすることは出来ませんでした。そのため、改めてhttp://purl.org/jintrick/Personal/をPR PURLとして取得しました。

Top Level Domainについて

PR PURLの入力欄には/NET/という文字列が最初から入力されていますが、これはtop-level-domainと呼ばれるものを取得していない場合には変更できません。top-level-domainは申請することで取得可能です。Top Level Domain Request Formから申請します。

PURL、PR PURLは変更不可能

コンセプトからすれば当たり前も良いところなのですが、PURLやPR PURLは変更、削除できません。一度作成したら最後です。URIの文字列はよくよく考えねばなりません(自戒)。

PURLに適した用途とは

一意かつ不変であることがPURLの最大の特長であり、実際のリソースの「位置」を示すものとしては若干非力ですから、名前空間URIとして利用するのが一般的な用途です。


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公開: 2003年01月31日
カテゴリ: ウェブデザイン ,(ハイパー)リンク