プレーンな灰色ほど、私にとって恐ろしい背景色はない。灰色背景で淡々とした長文を読まされたときには、虚無感で気が変になりそうだった。
一方で、長文を読む際には若干背景が暗くないと眩しくなってくる。眩しさに無意識のうちは大丈夫なのだが「ひょっとして眩しいのではないか」と思い始めてしまったら、もうお終い。眩しくて眩しくて仕方なくなってくる。そしてこの場合は、灰色がベストなのではないかと思うのだ。
そういった理由から、「灰色」を感じるギリギリまで輝度を落とした白にしているわけだが、もっと良い方法があるのではないかと疑う。確かにプレーンな灰色は鬱な雰囲気だが、美しい灰色というのも表現可能な筈。その表現に成功した時、背景画像は虚飾では無くなる。