JavaScriptに限らず、絵でも写真でも音楽であっても、美しくあろうとする志向を持ち合わせていないにもかかわらずそれ自体が目立ちたがっているという被造物には、何かしら得体の知れないところがあり、その不可思議さを尊ぶ人もあればその不自然さに嫌悪を抱く人もある。
キーワード『美しいJavaScript』にて発見。
美しくあろうとする志向
は我が国には著しく欠けており、それは急速な経済成長を後押しした。しかしその間に文化創造の主導権は「残せるものを作れる」大人から、「何も残せない」子供へ手渡されたのである。
「快」は一時的な幻想だが、「美」は普遍的な真実である。継承の意識があるならば、文化には美の概念が取り込まれる筈だ。当然ながら子供には継承の意識は無い。また、彼ら子供にとっての「ぶんか」は、すべて私物であり、消費財である。私物であるがゆえに、他人に持ってゆかれたり、真似をされることを嫌う。