大学のキャンパスを歩いていると、前から竹中平蔵が近づいてくるのがわかる。
「嫌な奴が来た」
そう思った。
竹中氏、歩きながら花壇をじろじろ見て、私の後方にいる誰かに手入れについての文句を叫んでいる。
「偉くなりやがって」
そう思った。
何やら花壇について警備員に薀蓄を語りだした(英語で)。語りだしたはいいが、一つの英単語を思い出せないらしく、言葉に詰まっている。警備員にその単語を言い当てられてしまった。
すると竹中氏、ムキになって、ものすごい勢いで英語を喋りだした。というか、いつのまにか竹中氏ではなくなっていたような気もする。
しかしその人物は、また言葉に詰まる。
「○○ mean
.」「mean
.」(○○の部分は覚えていない)
そして、「みーん、みん、みん、みん、みーん」と蝉の鳴き声の真似をしながら去っていった。