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HTML5の役割:ゴミ捨て場

私がHTMLを使用しているのは、互換性の問題がある為であり、また、2008年現在まともなハイパーテキストを出力してくれるソフトウェアがこの世に存在しない為である。つまりはただの妥協。本来私はXHTML派というか超右寄りのXHTML2.0派だ。これは一度書いておいた方が紛らわしくなくて良い気がした。勧告され、ちゃんとした編集環境があって、誰もが閲覧可能なら今すぐにでも移行したいと思うだろう。リンク関係のモジュール等を組み入れたりすることでハイパーテキストとしてもそれなりに強力になる。

HTML5はどうか。私のユースケースでは単に互換性が低くなるだけなので使わないが、ブログサービスがHTML5に移行するのは個人的には大歓迎だ。ユーザースタイルシートで余計なものを消すのが容易になる。ユーザースクリプトで必要な時だけ「ブログパーツ」を利用できるようにするのも容易くなるだろう。何よりそのようなスタイルシートやスクリプトをサイト毎に書かなくて済むようになるのが素晴らしい。

私には、HTML5はゴミ捨て場やゴミ捨てに関する規則を規定してくれる、有難い自治体に見える。現在も一応デイブ君(誰)がゴミと公共財を区切ってくれてはいたが、区切れば街中のどこにでも置けるというのが異常だったし、「ゴミ捨て場」と書いてはくれなかったから、ゴミ収集業者はどこに行けばゴミがあるのかが分からなかったんだよ。

ちなみに全文配信のRSSは似たような役割を果たしてくれてはいる。しかしGoogle検索した結果目にするのは代替コンテンツとしてのRSSインスタンスではなく、HTML文書だ。そのHTML文書がゴミまみれだったようなケースをなんとかしてくれる救世主がHTML5。誉めてます。


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公開: 2008年08月19日
カテゴリ: HTML ,ブラウジング