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IE8の標準準拠度が本当に高いなら

たとえば、アンダースコアハックがあります。IE6の標準モードではアンダースコアハックを利用することができたため、IE6用の対策として広く使われていました。ところがIE7の標準モードではアンダースコアハックが利用できなくなったため、アンダースコアハックに依存した標準モードのページでレイアウトが崩れるなどの不具合が起こってしまったのです。

似たようなことがIE8でも起こるとの懸念があることから、「どの標準モード’をターゲットとしているか」を明示する必要があるのではないかと考えられているのです。IE6やIE7は今後数年も大きなシェアを持ち続けると予想されるため、標準準拠度の高いIE8と、そうではないIE6、IE7を同じ DOCTYPEスイッチで区別するのは、互換性の確保という問題から現実的な解決策ではないのです。

IE8の新しい標準モードとモードスイッチ | Web標準Blog | ミツエーリンクスより

アンダースコアハックで、IEの「バグ」を回避していたわけだから、その「バグ」が消えればいいんだよ。バグは消えていないのにアンダースコアハックという「バグ」だけが消えたからレイアウトが崩れるなどの問題が起こったわけで。だからもし「IE8」とやらがきっちり標準に準拠しているのだとすれば、同じ原因でレイアウトが崩れることはないはずだが。変だな。

IEBlog : Compatibility and IE8は読んだが、要は人々はIEで標準準拠モードなら皆同じように表示してくれるという「期待」を持っているから、それを裏切らないようにmeta要素による新しいモード切替を考えた、ということらしい。IE6からIE7の変更の痛手を教訓としているらしいが、しかしIE8の標準への準拠度に自信があるのなら、前回のような不具合を恐れることはない。さもなくば、一般的に「CSSハック」等々のクロスブラウザテクニックが間違った形で使われている事実があるか、だ。馬鹿なのは制作者側である可能性があるということは、関連記事を読むときに気に留めておいて良い点だろう。


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公開: 2008年02月06日
カテゴリ: ブラウジング