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優れた公開ハイパーテキストの考察 - 段落 -

段落とは一つの主張、まとまった意見の塊のことである。日本では字下げと改行によって表されることが多い。読みやすさのために段落間を一行空けることもあるが、形式的な違いに過ぎず、フォーマットによっては異なる整形を要求されることがある。そういった形式やHTMLのP要素の話ではなく、段落の実質について、ハイパーテキストの観点から考察してみる。

段落は「主題文(トピック文)」と呼ばれる文で始まることも多い。これはその段落がどのような主張を行なうものであるかを端的に表現したものである。論文等においては、読者はトピック文によってその段落が何を言わんとしているかを推測できたなら、その段落を速やかに流し読みしたり、あるいは読み飛ばしたりすることができる。例えば正にこの段落は、「トピック文」を知る読者は読み流すことが出来よう。

事実や主張を正しく伝えるのが公開の目的であり、芸術活動をするのでないのなら、段落冒頭のトピック文を読んだ読者がその段落を流し読み可能かどうかを判断できるよう、段落を分ける。これは段落の作成において有効な指針となる筈だ。Nielsenによると、ハイパーテキストは流し読みされるという。ならばそこから段落のありようを考察できるだろう。


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公開: 2008年01月03日
カテゴリ: HTML