Jintrick.netagenda2007年07月アーカイブ → 2007年07月07日

HTML5をハイパーテキストの観点から批判する

font要素があったっていいくらいじゃないかというか、どうでもいい部分だ。

HTML5は初めて読んだ。断言する。HLink(またはそれに準じるもの)が使えないならHTMLを再定義する価値はない。Link Typesをみると、prefetchとかnofollowとか、性懲りもなく非論理的なリンクタイプが定義されている。というか、それってリンクの型じゃなくてコマンド名じゃねーかよ馬鹿。こいつらリンクの概念が頭の中でごっちゃごちゃで、何がHTMLの価値なのか全く理解していまい。Hatena::agendaの読者はHTML5を参照しなくていい(って言いたい気分)。

笑うべし。NielsenがAlert boxで言っているfat linkすら実現できないようだ。面倒くさいから自分のJavascriptコードからコピーすると、こういうのが「リンクタイプ」だろ。

const POINTER_TYPE = 1;
const REFERENCE_IMAGE_TYPE = 2;
const REFERENCE_DOCUMENT_TYPE = 4;
const TOC_LIST_TYPE = 8;

例えば REFERENCE_IMAGE_TYPE は文書の理解の助けになるような参考画像へのリンクを表しているが、こういうリンクの型をHTMLで明示することによるメリットの一は、そのリンクをどう利用するかをユーザーが選択可能になる点にある。文書の流れを重視してembedで表示するか、ポップアップで表示するか、それともサイドバーのようなペインに置いて、常に参照しながら文章を読み進めるか。これらをユーザが選択可能になる。UAは「参照画像をどのように扱いますか?マスター」と聞きゃいい。これが「リンクに意味を付加する」ってことで、言い換えると、製作者がその終点アンカーにリンクした「意図」ともいえる。決してUAに対する命令なんかであってはいけない。

リンクタイプexternal?ドメイン内外なんて本質的に重要でないし、タイプ分けなどしなくてもUAがURIで容易に判別できるだろ。大笑いだな。


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公開: 2007年07月07日
カテゴリ: HTML