Jintrick.netagenda2003年08月アーカイブ → 2003年08月10日

Re: NDO::Weblog: content:encoded についての解釈

私が問題にしてみたのは二点。まず、content:encoding要素を使用しないと拡張できない仕様の問題で、XHTMLの名前空間を使用できればUser Agentの対応も容易だった筈。具体的にはdescription要素内に登場する、User Agentにとって不明な要素を無視し、子孫のテクストノードをそのまま解釈するというのが適合条件であったなら、名前空間を使った拡張性が確保できていた。しかし仕様についてifを書いてみても仕方ないのでこの点は端折った。次の問題点はRSSの利用目的にある。RSSでコンテンツを配信することが適切かどうか。その場合何故RSSでなければならないのか。WWWブラウザという言葉を考えてみる。何故ウェブ上のコンテンツを閲覧するのに、通常利用するWWWブラウザの他にRSS専用のそれを用意しなければならないのか。しかもやっていることがHTMLの要素をレンダリングするというのなら、それはもうナンセンスというしかなく、RSSでなくXHTMLで十分であると思われた。興味深いのは何故RSSを利用してコンテンツを配信したいという需要があるのかという点だ。RSSのように利用するにはXHTMLはあまりに汎用的だが、XHTMLのサブセットを作ってみれば問題ない。しかし現在RSSを利用している人たちにとって、同じ方法でコンテンツを閲覧できればとても楽なのだ。それは何故か。HTMLで作成されたコンテンツは概して、余計な異物がごちゃごちゃとあり過ぎる。肝心のコンテンツを読むのに邪魔な程に。要するにHTMLというフォーマットが汚されてしまったが故に、まったく新しいフォーマットで作り直されたものの方が読みやすくなってしまったのだろう。しかしこのcontent:encodingのような拡張が発展してゆけば、結局カレンダーやら冗長なナビゲーションやらといった余計なものまでRSSで提供されることになりはしないだろうか。この辺りに私は酷く抵抗感を覚える。


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公開: 2003年08月10日
カテゴリ: 他のXML周り ,意見交換, 批判等