Jintrick.netagenda2003年03月アーカイブ → 2003年03月21日

反米

恩師の受け売りながら一応書いておきます。

アメリカは、民主主義よりも個人主義を優先する国がら。個人の自由の理不尽な侵害という恐怖でもって煽れば、彼らは民主主義のスタイルを一貫させることよりもそちらの保護を優先します。そしてその正義を信じて疑いません。断言しますが、今回の戦争に関してそれ以外の如何なる理由も後づけであります。

中東を民主化するのが目的であれば、自明ですが民主主義的な解決法を絶対に用いた筈です。これは戦争という手段を用いないという意味ではなく、国連の合意に基づかなければ行動を起こさないという意味であります。石油の利権が仮に目的であったとしても、そのような目的の為に、彼らは民主主義的態度を忘れ去ったりはしません。もちろん一部の民放が推測するような、ブッシュ大統領個人の、あるいはブッシュ政権の、国民から独立した思惑、野望うんぬんが今回の戦争の原動力ではありません。アメリカは形式的であれ民主主義国家です。

さて、見知らぬ善良な彼らとうまくやって行くコツの一つは、まず家族の写真を見せることです。そして如何に自分が家族を愛してやまないかを力説してやります。あらゆる理不尽な災難から家族を守ることが、何より重要な懸案であることを仄めかすのです。そうすれば同志としての信頼を得られるでしょう。自分の大切な何かを守ろうとする人間の行動は圧倒的正義なのです。しかし逆に言えば個人の大切な何かを奪おうとする存在は圧倒的な悪ということになります。

「反戦運動」をなさるなら、まず彼らと同様の、もしくは類似した精神的経験を得てください。難しいことですが、それが出来なければ理解はありません。理解しようとせず、戦争だけ(一時的に)封じ込めることに成功したとして、長期的に見れば何の解決にもなっていないことに気づかれることでしょう。アメリカ人と対話したことはありますか?

窪塚君へ。

「ネタ」仕入れ元:Agitation@Deep-Black @ 2003-03-21


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公開: 2003年03月21日
カテゴリ: misc