Jintrick.netagenda2003年01月アーカイブ → 2003年01月10日

DOM2 HTML 勧告

Document Object Model (DOM) Level 2 HTML Specificationこんなんでました。縦長ーな文書で保存に1分かかりました。「HTML完全」とかで保存した私が馬鹿。

Note: The interfaces provided in this document are only for [HTML 4.01] and [XHTML 1.0] documents and are not guaranteed to work with any future version of XHTML.

1.3. XHTML and the HTML DOM より

というわけでXHTML1.1には無関係なのです。DOM2 HTML のgoalとしてto provide convenience mechanisms, where appropriate, for common and frequent operations on HTML documents.とあるものの、「便利な機能」といっても、精々私にはHTMLTableSectionElementのinsertRowメソッドとかHTMLSelectElementのaddメソッドとかしか思い当たりません。莫大な量のデータを扱うサイトがあって、table系の要素を動的に生成するようなケースで無い限りは必要ではない気がします。気がするだけかもしれませんが。

何が言いたいかというと、こういう記述があったからといってXHTML1.1を止めてXHTML1.0に戻してもあまり意味がないということです。確かに私のサイトはXHTML1.0でしかもTransitionalですが、これはMIME typeが好い加減なJCOMサーバーの都合とかiframe要素を使いたいとか、しょうもない理由があるのでして、決して安易に「参考」にしないで頂きたいのですという意思だけは表明しておきたく。また確かに私はMSXMLユーザですが、「XHTML1.1をパースできない」なんて馬鹿なことはありませんので気にしないで下さい。あんなバグは、どう考えてもユーザ側が何とかすべき問題で、例えば私の場合、例の上出来なDTDを改竄させてもらってそちらへリダイレクトするようにProxomitronのフィルタを作りました。

1.0から追加されたもので便利そうなのはHTMLObjectElement, HTMLIframeElement, HTMLFrameElementのcontentDocumentアトリビュートくらいしか見つかりませんでした(節穴かも知れません)。src属性等々でリンクが明示された文書のHTML Documentオブジェクトへの参照です。Mozillaはフライング実装済みですし、IEは別の方法(framesコレクション経由のアクセス)があります。ともかく時期IEの登場に先駆けて勧告されたので、IE7(もしくはIE.NET?だったかなんだったか)での実装が期待されます。というか、実装判別はDOM1 HTMLで行っているのに、contentDocumentをMozilla向けに使ってしまっていたことに気づきました。修正しなければ。


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公開: 2003年01月10日
カテゴリ: DOM ,HTML