私の主張とは全く別の側面から、width属性、height属性が見た目以外の役割を果たす場合を例示されています。
この a / area の shape / coords は、img (あるいは object) の width / height に対応して記述されるものです。width="100" height="100" の img に対する coords="0, 0, 50, 50" と width="200" height="200" の img に対する coords="0, 0, 50, 50" では全く意味が異なってしまう以上、shape / coords の定義されている(すなわち width / height が論理的な意味を持ちうる) HTML では、img の width / height を明示すべきと考えた方が良いと思います。
http://math.oheya.to/markup/notes/0206.html#day02-2 より
width属性、height属性の値によっては、shape、coords両属性の持つ意味が異なってくる、という特殊な例ですが、両属性の性質を再考する上で良い例かと思われます。私は思索する機会を得、おかげ様で完全に迷いを吹っ切ることが出来ました。
ちなみに、HTML鳩丸倶楽部では、CGI やコンテント・ネゴシエーションによって違うサイズの画像が得られたりするようなケース
が挙げられています。が、これは制作者の意図する視覚情報のサイズが不定のため、記述できないだけです。不定であることを示す値はありませんから、記述すべきでないというより、できないと考えた方が良いと思います。すべきでないとは一言も書かれていませんが。
その辺はさすがというか。
(注意:W3Cに喧嘩を売る内容です)
IMG要素は空要素であり形式的には内容を持たないが、制作者がIMG要素を用いて何を伝えようとしているか、それが本質的な内容であるから、「画像を用いた視覚的な情報」がIMG要素の内容である。
いや、IMG要素の本質的内容は画像データそのものである、とする場合、以下成り立ちません。
画像本来のサイズが、その性質の一部であることは自明である。
ここで、制作者の上書きしたサイズが、論理属性の定義を満たす(情報の内容の性質であると言える)かどうかを検証する。
制作者は、IMG要素を用いて、ある視覚的な情報を伝えようとする。その視覚情報の性質は、制作者の意図に基づく筈である。画像のサイズを変更しようと考えた際、PhotoShopで画像を拡大・縮小することと、width属性値、height属性値を変更することに、どれほどの違いがあろう。つまり、制作者が伝えようとする情報が内容なのであって、その性質を属性値に収めることは情報を伝える行為に直結する。
従って、制作者が上書きしたサイズは、情報内容の性質であるといえる。
以上より、IMG要素の width属性、height属性は(情報の内容の性質を伝えるものであるから)論理属性である。