Jintrick.netagenda2002年04月アーカイブ → 2002年04月27日

古いブラウザ

海外で良くある「推奨ブラウザメッセージ」の恐らく出所であろうサイトを教えていただきました。

<h1 class="ahem">
This site will look much better 
in a browser that supports 
<a href="http://www.webstandards.org/upgrade/"  
title="Download a browser that 
complies with Web standards.">
web standards</a>, 
but it is accessible to any browser 
or Internet device.
</h1>

The Web Standards Project: Fighting for Standards in our Browsers より

これをdisplay:noneしてはどうか、と提案されているわけですが、pタグにした方がより良いとも書いてあります。だったら最初からベストな例を提示するが良いのです。何故しないのか。誰かから「つっこみ」を貰って追記したと考えるのが自然です。

古いブラウザはページの見栄えが寂しくて然るべきです。と、こう表現すると差別主義者かと思われるかもしれませんが、左にあらず。逆に考えれば明白です。なぜ、新しいブラウザをインストールする手間をかけた人が、古いブラウザと同じクオリティの見栄えで我慢しなければならないのか。これこそが不平等です。手間等の何らかのペイのあるなしに拘わらず、新しいブラウザを使っていることの優位性に過ぎないともいえます。ブラウザにおいて新しいとは何か。優位性を追求した結果です。

つまり古いブラウザにも同じ見栄えを提供することが「平等」であるならば、その平等は優位性を否定することになります。より良いものを追求しようという姿勢をも否定するのです。

複数のブラウザに同じ見栄えを保とうとするのは良いのです。しかし、それを追及しないことをダサいと評価するのは愚かです。しかし、さらに愚かなのは、異なる見栄えの穴埋めをユーザーにさせようとすることです。

著者が想定する「従順な閲覧者」には有益な情報かもしれません。しかしその他大多数の「気ままな閲覧者」には無意味(場合によっては、かつ不快)でしかありません。


情報を提供して下さった方にはこの場でお礼申し上げます。無駄な英文を書かずに済みました。


webmaster@jintrick.net
公開: 2002年04月27日
カテゴリ: CSS