Jintrick.netagenda2001年11月アーカイブ → 2001年11月10日

BODY直下のADDRESS要素

ISO-HTMLでの見出し、address要素などについて 付録2:ISO-HTMLでのaddress要素The Web KANZAKI)にて、

ガイドは正式な仕様の一部ではないとはいえ、addressがbodyの子要素になり得ないという合理的理由は見いだせませんから、これは恐らく仕様書の誤りであろうと思われます。

という見解が。

私はADDRESS要素をDIVに含めなかったことを逆に後悔している。なぜなら、このサイトのHTML文書において、BODY要素直下の要素の中で唯一インライン要素しか含むことのできない要素だからだ。厳密にADDRESS要素ではないけれども関連ある文書構成要素が登場した際、関連付けることができるという意味で、予め著作関連情報としてのDIV要素を設けておき、その中にADDRESS要素を含めておくべきだった。例え関連情報が無くとも。そうすれば、もう少し首尾一貫した書き方になっていたはず。

ADDRESS要素にしろ、Heading要素にしろ、インライン要素しか含むことのできないほとんどの要素は、P要素の特殊な形であるという仮説。これはHTMLの要素というより文書構成要素に関する仮説で、そう考えると、PおよびDIVの使用方法についてあれこれ悩む必要がなくなるので私はそう考えている。つまり、この仮説に基づけば極めて自然に<!ELEMENT DIV - - (%block;)+ >という自分なりの制約を設けることができる。ただしPは段落ではなく、Paragraphの意。Paragraphを、文書構成と解釈する。

この辺りの考え方がきちんとまとまらない限り、マークアップに関するコンテンツの更新が一向に進まない。もう半年近くしっかりした根拠を探しているものの、飽きたり色々あって放っている。


UAに解釈できないDIVの多用は気持ち悪いという「気持ち」は、私には分からない。%inlineしか含まない要素と、%blockしか含まない要素の同一階層における混在こそ、私は気持ち悪い(そうでもない例外があったりして複雑曖昧な感情だが)。しかしそもそもHTMLでは文書構造を正確に表現できないため、本質的にHTMLとは気持ちの悪いものである。

例えばウェブ日記にて、日付をh2、時刻をh3でマークアップするのは適切だろうか、という疑問をたまに見かけるが、悩ましいとしか言いようがない。


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公開: 2001年11月10日
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