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アクセシビリティ

世間一般に、ハイパーリンク(というかURI)が軽視されているのは仕方ない現実と受け止めるとして、だったらリンクする側として能動的になにをすれば良いのかと考えると、やはり文脈でのAタグの内容に注意を払うということ以外に無い。

やってしまいがちな、A
「 今日、とても<a href="http://foo/bar.html">面白い話</a>を見つけました。 」

この「面白い話」がいわゆるデッドリンクになっている場合、これ、つまり「面白い話」をgoogleなどで検索しても何も出てこない。あまりに多くの検索結果が出すぎるといったほうが正確か。しかもその中に探しているものがある可能性は低いし、あったとして判断できない。

ここは、リンク先のリソースの内容が的確に表現された内容、例えばtitle要素等にすべきであり、デッドリンクに遭遇した際のアクセス可能性は間違いなく向上するだろう。文字通りの「アクセス可能性」だ。HTML文書の原型となるテキストファイルを作成する際、普通の文書を書くときとは決定的に異なる唯一の(?)差異。

書いていてふと思ったが、世の中にデッドリンクがあろうと無かろうと、これはWWW的に他所様のリソースを参照する際の作法ではないのか。「ここをクリック」とどれだけの差があるのか疑わしい。むしろ「ここをクリック」は、自分のサイト内でやることだから、より悪質なのではないだろうか。「ハイパーリンクすなわち生命」を前提としてきた人間として、今更なにを言ってるんだというか、ものすごく恥かしくなってきた。

どんなにつまらないリソースであったとしても、たとえ批判対象であったとしても、一定の敬意は払うべきだ。過去の自分の所業を見返してみると、どうもこういうリンクの仕方をした時というのは、決まって相手のリソースを実は馬鹿にしていた時に限られているようだ。そんな気がする。なぜってとっくの昔からこういうことは意識していたから。


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公開: 2001年09月21日
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