後から見返してみて一番恥かしいのが、保身目的の発言。或いは、人から馬鹿にされたくない、慎ましく聡明な人だと思われたい、そういった動機が見え見えの文章である。心からペコペコしていると、だんだんと卑屈になって行き、自分自身の心が曇って見えなくなってしまう。
問題は、保身する必要がなくなったときに、果たして自分がどのような態度を取るようになるのかということ。
やはり自分より下だと思った人間には、ペコペコした態度を(少なくとも心の中で)要求するようになるだろう。自分がそうしてきた様に。
我々は、ムカツク
という言葉が出てくる前に、その感情が何者であるのかを暴こうとするのが常である。そしてあるがままの人間を羨望し、崇拝する。